8月の室礼は皆さんご存知のお盆です♪
おしらせ
2021年8月3日

皆さんこんにちは♪
それにしても暑い日が続いておりますが、
熱中症対策は万全でしょうか?
油断禁物ですので、ご注意ください。
そして、世間ではオリンピックが盛り上がるなか、
いつの間にか8月に入り、やってくるのがお盆休みです。
ちょっと今年は、お盆休みが長い方も多いのでは。
そんな「お盆」が今月8月の室礼になります。
お陰様で、毎月公表しておりますこの室礼に関して、
ご来店いただいたり、話題となったりとして嬉しい限りです。
それでは「お盆」とはどんな行事なのか?
それは、ご先祖様が家に戻られるとされているお盆。
故人やご先祖さまをお迎えし、偲ぶための大切な行事になります。
地方によって様々な風習があるお盆ですが、
故人やご先祖様が家に戻られる際に、道に迷わないように、
お墓もしくは家の門口や玄関前に焙烙(ほうろく)と呼ばれる素焼きの
平らなお皿の上にオガラを置いて火を灯して焚きます。
赤く灯った盆提灯に見立てた「ほおずき」も欠かせません。
また、お盆の時期によく見かける、なすときゅうりに足をつけた動物は
何を意味するかご存知ですか?
それはお盆の時期、故人やご先祖様の霊が家に戻ってくる際、
行き来する乗り物として作られたとされているようです。
「霊が戻って来られる時にはきゅうりの馬に乗って一刻も早く家に帰って来てもらい、
少しでも長くこの世にいてもらいたいという思いから、
帰る時にはなすの牛に乗って景色を楽しみながらゆっくりと帰ってもらいたい」
という願いが込められているようです。
きゅうりは足の速い馬をイメージし、
なすは歩きの遅い牛をイメージして作られているのですね。
このような、きゅうりで作った馬のことを「精霊馬(しょうりょううま)」、
なすで作った牛のことを「精霊牛(しょうりょううし)」と呼びます。
そしてお迎えするために、仏壇の前に設置する供養の棚を「精霊棚」または「盆棚(ぼんだな)」と呼びます。
精霊棚の上は、盆花(ぼんばな)や故人が好きだった食べ物などの様々なお供え物で飾ります。
この精霊棚の組み立ては12日、飾り付けは13日の午前中にします。
精霊棚やお供え物は盆が明けた後、遅くともお盆の月が終わるまでには全て片付けるのが一般的です。
その後、お盆が過ぎ「送り火」を焚いてご先祖様をあの世へとお送りするところまでがお盆の
室礼になります。
みなさまは今年2021年の8月13日から16日までの4日間、
故人やご先祖様を偲び感謝を込めながら、
どんな思い出を話し、どんことを伝える予定ですか?
私は個人的に思い出を話すこというよりも、
今、思ってること、
今、頑張っていること、
これからやっていきたいことを
いろいろと伝えたいと思っております。
故人やご先祖様を敬うという本来の室礼の意図とは違うかもしれませんが、
このお盆の時期にようやくまた会えた今だからこそ、
故人やご先祖様を偲びつつも、
また安心してあの世へ送り返したい気持ちでいっぱいです。
きっと心配しているでしょうから(^ ^)
宮田でした♪